3.08.2013

It's been another year since...

盛岡へ赴任してから、早くも1年。
ちょうど、2012年3月6日にきてから東北へやってきた。

当時は、再び北へ戻ってくるとは思わず物事がとんとん拍子の様に急に決まっていった感がある。

まさかの、北国。そして雪国。

頻繁にテレビで雪のニュースしかみない「岩手県」へやってきた。
仙台にも訪れたことはなかったし、東京駅から東北新幹線で仙台を超えた辺りから、真っ白な雪の景色が車窓からくっきりと見えたの感覚を今でも覚えている。

JR盛岡駅で下車して最初の深呼吸。
空気が澄んでいる、空気の美味さを久しぶりに感じた。

下車してから直ぐにチームに合流し、色々な状況を目で確認することができた。
その時感じた事と、その時明確に変わった様々な事は、今のチームの中ではきっと自分にしか分からないと思う。The 目撃者ではないが、上手な形で言葉に表したい。

チームが明らかに変わったのは、ちょうど3月11日の試合。
名目は、「東日本大震災復興記念試合」vs 大阪である。
今となっては、ターニングポインとなる試合でもある。

試合を振り返ると、初日は僅差の末破れてしまったが、2日目は劇的なドラマの末、終了のブザーが鳴り響いて少し経ってから勝つことができたのだ。

試合終了と同時に、チームファウルでボーナスフリースローが相手チームに2本与えられた。2本決めればオーバータイム。1本でも落とせば勝ち(試合終了)である。

フリースローを打つ選手には、これまで以上の大ブーイングが浴びせられた。

1本目のフリースローを打つ選手のモーションがいつも以上に遅く見えた。
スローモーションのように、リズムをとるために、ドリブルを2回ほど着く。
シュートモーションに入ろうとする瞬間、ベンチのサイドでは選手が肩を組みながら、固唾をのむ。
ブースターの人たちは、必死にシュートを落とさせようと声を出す人もいれば、下を向きながら祈る人もいる。

変な空気がその間流れていた。


フリースローを得た選手がセットモーションからボールをリリースする。
リングに一度あたり、後ろのボードにあたり、普通ならそのままネットへ吸い込まれる。
ボードにあたった瞬間、一瞬軌道が変わった。

そして、ボールがリングからこぼれ落ちた。

その瞬間、会場は歓喜の輪ができた。

隣にいた選手は抱き合い、号泣。
ブースターの人たちをふと目にすると、皆が泣いている。
それほど、僕たちは大きなことを成し遂げたのだとその時感じた。

1年に1回、勝つ試合、僕たちにとって勝って県民の人を勇気ずけなければいけない試合はこの日だと試合後、改めて思った。

もちろん、シーズンを通して勝つチームに成る必要はあるけれど、この日の試合日はどの日よりも、特別な日であり、忘れてはいけない日でもある。

その日から10試合で7勝3敗。
劇的な幕切れで1stシーズンを終えたのである。


なんで今の仕事をしているのか、なんでこの土地なのか、誰のためにしているのか。。。
など、たくさんのことをふとした時に考えているうちに、たどり着く答えは、岩手にきて良かった。ということ。
誰でもできる仕事ではないし、これは自分にとって宿命であり運命であるとも思う。
遣り甲斐というよりも、これは遣らなければいけないことであるとも思う。

今週も、いよいよあの日から1年が経つ。
震災からちょうど2年も経とうとしている。

またこの舞台に立たしてくれたことに感謝しながら、対戦相手のチャンピオンチームを岩手のホームに迎えれることが、幸せなことである。

そう振り返ると、あれから早くも1年。
時が経つのは本当に早い。
去年の自分と今の自分を比較したら間違いなく成長はしていると思うけど、ここからはどれだけ成長できるのかが勝負だね。